≪特定検診(砺波市国保/協会けんぽ/共済組合など)、後期高齢者健診≫

☆特定健診 (砺波市国民健康保険、砺波市後期高齢者健診)  : 6月1日~8月31日(予定)無料

 

☆特定検診(協会けんぽ/共済組合など) : 4月~翌年3月 

 

☆39才以下健康診査(国民健康保険加入者で30歳〜39歳の方)   : 6月1日~8月31日

 

 

 30歳〜39歳の方や40歳以上の国民健康保険加入者(対象者には市から受診券と質問票が送られる)や社会保険の扶養者(保険組合から受診券が送られた方)を対象として実施します。 当院では特定検診、後期高齢者検診、39才以下健康診査をおこなっています。来院時は必ず保険証と受診券をご持参ください。もし、内服薬がありましたら、お薬手帳もご持参ください。よろしくお願いします。


定期健診

定期健診は、1年に1回、定期的に行わなければならないと労働安全衛生法で義務づけられた健康診断です。

健康診断は就労・就学時にも必要とされ、生命保険加入・継続時にも求められることがあります。

 

※準備がありますので、事前にご連絡をお願いします。

※血液検査を含む場合、外部の検査機関へ依頼するため、証明書の発行までに2~3日かかります。

以下の健康診断は労働安全衛生法に基づくものです。詳細は下の(ボタンをクリック)を参考にしてください。

≪企業健診≫

 定期健康診断は、自覚症状の有無にかかわらず定期的に健康状態を確認し、体に異常がないか、病気の兆候がないかを調べます。『労働安全衛生規則第44条』で、定期健康診断の診断項目を以下のとおり定められています。

 

・既往歴及び業務歴の調査

・自覚症状及び他覚症状の有無の検査

・身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査

・胸部エックス線検査及び喀痰検査(雇入れ時健康診断においては、胸部エックス線検査のみ)

・血圧の測定

・貧血検査(血色素量、赤血球数)

・肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)

・血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)

・血糖検査

・尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)

・心電図検査

 

ぜひ正しい知識を持って定期健康診断を実施し、高い意識を持って従業員の健康管理に取り組んでいきましょう。当院でも、受け付けています。ぜひご利用いただきますようよろしくお願いいたします。電話でご相談いただけましたら、詳しくご説明させていただきます。

≪雇い入れ健診≫

当院は、「雇い入れ健康診断」をおこなっています。

 

≪検査項目≫

・既往症および業務歴の調査

・自覚症状、他覚症状の有無の検査

・身長、体重、腹囲、視力、聴力(1,000ヘルツ、4.000ヘルツ)の検査

・胸部エックス線検査

・血圧の測定

・貧血検査(血色素量、赤血球)

・肝機能検査(GOT、GPT、ガンマーGTP)

・血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライドの量)

・血糖検査

・尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)

・心電図検査

 

★労働者の年齢等により、医師の判断で省略できる項目があります。

 

詳しくは、電話でご相談ください。

≪各種感染症抗体検査≫

医療系職種は病原体暴露のリスクが高いため、学生実習前に、重要な感染症について抗体検査やワクチン接種を指示されることがあります。主たる対象は、麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎(おたふく風邪)・B型肝炎・C型肝炎・結核です。当院では、これらの感染症の抗体検査や必要時ワクチン接種が可能です。希望があれば、前もって電話連絡をお願いします。

≪健診/検査を受ける方へのお願い≫

健診を受ける方へのお願いです

1. 既往歴や内服歴などの医療情報はできるだけ正確な提供をお願いします。

2. わからないことがあれば遠慮なさらずにお相談ください。

3. 要望があればいつでも申し出ください。

≪検査結果の読み方≫

BMI値

BMI値は身長に見合った体重かどうかを判定する数値です。体重÷身長÷身長で算出します。将来、脳・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した数値で、BMI 22を目指すよう指導しています。

 

血圧値

 血圧値によって心臓のポンプが正常に働いているか、また高血圧かを判断します。収縮期血圧と拡張期血圧を測ります。それぞれの状態、病態によって、目標数値が変わりますでの詳しくは、ご相談ください。

 

視力

眼の病気がないのに裸眼視力が0.7未満の場合は近視・乱視が考えられます。

 

聴力

 低音と高音の両者が聞こえるかを調べます。1000Hzの低い音では30dB(音の大きさ)以下の音が聞こえれば正常です。4000Hzの高い音では30dB以下が正常です。それ以上でないと聞こえない場合は、難聴や中耳炎などが疑われます。

 

血液検査

 

【肝臓系検査】

 

総タンパク

 血液中の総たんぱくの量を表します。数値が低い場合は栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなど、高い場合は多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水などが疑われます。

 

アルブミン

 血液蛋白のうちで最も多く含まれるのがアルブミンです。アルブミンは肝臓で合成されます。 肝臓障害、栄養不足、ネフローゼ症候群などで減少します。

 

AST(GOT)/ ALT(GPT)/ γ-GTP

 AST(GOTともいう)は、心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素です。ALT(GPTともいう)は肝臓に多く存在する酵素です。数値が高い場合は急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎などが疑われます。GOTのみが高い場合は心筋梗塞、筋肉疾患などが考えられます。 γ-GTPは、肝臓や胆道に異常があると血液中の数値が上昇します。数値が高い場合は、アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害が疑われます。

 

 

【腎臓系検査】

 

クレアチニン(Cr)

 アミノ酸の一種であるクレアチンが代謝されたあとの老廃物です。筋肉量が多いほどその量も多くなるため、基準範囲に男女差があります。腎臓でろ過されて尿中に排泄されます。数値が高いと、腎臓の機能が低下していることを意味します。

 

eGFR(イージーエフアール)

 クレアチニンより精度の高い腎臓機能の指標です。クレアチニン値を性別、年齢で補正して算出します。

数値が低いと腎臓の機能が低下していることを意味します。

 

尿酸(UA)

 尿酸は、たんぱく質の一種であるプリン体という物質が代謝された後の残りかすのようなものです。この検査では尿酸の産生・排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。高い数値の場合は、高尿酸血症といいます。高い状態が続くと、結晶として関節に蓄積していき、突然関節痛を起こします。これを痛風発作といいます。また、尿路結石も作られやすくなります。

 

 【脂質系検査】

 

HDL-コレステロール

 善玉コレステロールと呼ばれているものです。血液中の悪玉コレステロールを回収します。少ないと、動脈硬化の危険性が高くなります。数値が低いと、脂質代謝異常、動脈硬化が疑われます。

 

LDL-コレステロール

 悪玉コレステロールとよばれているものです。LDL-コレステロールが多すぎると血管壁に蓄積して動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険性を高めます。

 

中性脂肪(TG)(トリグリセリド)

 体内の中でもっとも多い脂肪で、糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものです。数値が高いと動脈硬化を進行させます。低い場合、低栄養などが疑われます。

 

 【糖代謝系検査】

 

血糖値

 糖とは血液中のブドウ糖のことで、エネルギー源として全身に利用されます。測定された数値により、ブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかがわかります。数値が高い場合は、糖尿病、膵臓癌、ホルモン異常が疑われます。

 

HbA1c

 HbA1cは、過去1~2ヶ月の血糖の平均的な状態を反映するため、糖尿病のコントロールの状態がわかります。また、空腹時血糖が126mg/dL以上かつHbA1c 6.5%以上なら糖尿病と判断します。

 

 【血球系検査】

 

赤血球

赤血球は肺で取り入れた酸素を全身に運び、不要となった二酸化炭素を回収して肺へ送る役目を担っています。赤血球の数が多すぎれば多血症、少なすぎれば貧血が疑われます。

 

血色素(ヘモグロビン)

血色素とは赤血球に含まれるヘムたんぱく質で、酸素の運搬役を果たします。減少している場合、鉄欠乏性貧血などが考えられます。

 

ヘマトクリット(Ht)

血液全体に占める赤血球の割合をヘマトクリットといいます。数値が低ければ鉄欠乏性貧血などが疑われ、高ければ多血症、脱水などが考えられます。

 

MCV・MCH・MCHC

 MCVは赤血球の体積を表します。MCHは赤血球に含まれる血色素量を表します。MCHC赤血球体積に対する血色素量の割合を示します。MCVの数値が高いと、ビタミンB12欠乏性貧血、葉酸欠乏性貧血、過剰飲酒が疑われます。低いと、鉄欠乏性貧血、慢性炎症にともなう貧血が疑われます。

 

白血球(WBC)

 白血球は細菌などから体を守る働きをしています。数値が高い場合は細菌感染症にかかっているか、炎症、腫瘍の存在が疑われますが、どこの部位で発生しているかはわかりません。たばこを吸っている人は高値となります。少ない場合は、ウィルス感染症、薬物アレルギー、再生不良性貧血などが疑われます。

 

 

血小板数(PLT)

 血小板は、出血したとき、その部分に粘着して出血を止める役割を果たしています。

数値が高い場合は血小板血症、鉄欠乏性貧血などが疑われ、低い場合は再生不良性貧血などの骨髄での生産の低下、特発性血小板減少性紫斑病などの体の組織での亢進、肝硬変などにより脾臓で血小板が消費(壊さる)されていることが考えられます。

 

 感染症

 

HBs抗原

B型肝炎ウィルスに感染しているかどうかがわかります。陽性の場合は、現在B型肝炎ウィルスが体内に存在していることを意味します。

 

HCV抗体

C型肝炎ウィルスに感染していないかどうかを調べます。陽性の場合は、現在C型肝炎ウィルスが体内に存在していることを意味します。

 

尿蛋白

腎臓の傷害により尿蛋白がふえます。腎炎、糖尿病腎症などが考えられます。

 

便潜血

便に血が混ざっているかを確認します。陽性(+)の場合は、大腸ポリープ、大腸がん、痔などが考えられます。

 

前立腺(PSA検査)

高値である場合、前立腺肥大、前立腺炎、前立腺癌など前立腺疾患が疑われます。